国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は12月1日、パリ天文台と共同で「秒」の再定義における二つの選択肢を統一的に理解する方法を確立したと発表した。

 国際単位系の秒の再定義を行うに当たっての二つの選択肢、「単一原子種を利用する方法(Option 1)」と「複数原子種を採用する方法(Option 2)」は、一見すると考え方が全く異なるためその比較が困難であったが、従来の数式だけでなく、周波数値空間におけるグラフを利用することで初めて直観的な比較が可能となった。
また、Option 2では、人為的な判断が残されていた「重み付け」について、世界中で得られた様々なデータから自動的に決定する手法を提案し、客観性が確保されたとのこと。

 同成果は、計量標準分野の国際学会誌「Metrologia」に2025年11月14日に掲載されている。

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