三井物産セキュアディレクション株式会社(MBSD)は12月、「第10回セキュリティコンテスト MBSD Cybersecurity Challenges 2025」について発表した。

 2016年に第1回を開催した同コンテストは2025年で10周年を迎え、これまでに延べ224校、632チーム、2,300名を超える学生が挑戦している。
10年間の歩みの中で、同コンテストをきっかけにセキュリティに関心を持つ学生も増え、業界研究や進路選択の大きな一助となるなど、着実に成果を上げてきたという。また、同コンテストでは、現実的な問題へのチャレンジ機会を創出することを目的としている。

 第10回となる今回の課題は「Webサイトに潜む脆弱性を見つけ出す」で、学生がWebサイトに潜む脆弱性を調査し、運営会社に対し調査内容と検出した脆弱性の報告書を作成することで、セキュリティ業務を疑似体験し、セキュリティに対する深い理解や興味を得られるような内容となっている。

 募集期間は9月22日から11月17日で全国30校、96チームと過去最多のエントリーがあり、厳正なる審査の結果、11月25日の一次審査結果発表では上位10チームが一次審査を通過し、最終審査会に出場となった。最終審査会は12月12日に対面で開催した。

 最優秀賞となった専門学校穴吹コンピュータカレッジの「ドルフィン」は、「昨年に引き続き参加し、3位以上を目指していましたので、このような結果をいただけてとても嬉しいです。チームメンバーそれぞれの良さが出た結果だと思っています」とコメントしている。それに対してMBSD先端技術事業部 レッドチームは「コードレベルでの指摘や、二段構えの対策、PoCの記載など、実務に近い視点での報告内容が高く評価されました。免責事項や診断概要の整理、脆弱性一覧を危険度順にまとめている点も完成度の高さにつながっています。想定していた脆弱性の多くを検出できており、複数の観点からペンテスト寄りの攻め方をしている点が印象的でした」と講評している。

 第2位となった新潟コンピュータ専門学校の「電子遊戯部(1)-コピー.exe」は、「2位に選んでいただきありがとうございました。メンバー全員で資料作成と診断を分担し取り組んだ結果、このような評価をいただけて安心しています」とコメントしている。


 第3位となった国際電子ビジネス専門学校の「KIKI」は、「3位になれてとても嬉しいです。メンバー全員が診断未経験で、学年の違いや試験期間とも重なる中でしたが、精一杯取り組みました。本日はありがとうございました」とコメントしている。

 MBSDでは、最優秀賞・第2位・第3位となった各チームのインタビューを同社サイトで公開している。

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