中国のポータルサイト・百度に26日、「日本には三菱が、韓国には三星があるが、では中国一の『財閥』は誰なのか」とする記事が掲載された。
記事は「財閥は往々にして各業界で独占的な地位を獲得し、ずば抜けた財力を持っており、毎年獲得される利潤も驚くほど巨額である」とした上で、日本では岩崎弥太郎を祖とする三菱財閥が特に有名であると紹介。
また、韓国の大財閥といえばサムスン(三星)であり、1938年の創設以降傘下の企業は70あまりにのぼり、日本の三菱ほどではないものの実に多岐な分野にその勢力を伸ばしているとした。また、サムスンは韓国で「神」のような存在とされており、その経済規模、影響力の大きさから「韓国の半分はサムスン」と称されるほか、韓国人が一生の中で避けられないものとして「死」と「税金」とともに挙げられるほど、韓国では非常に大きな存在となっていることを紹介した。
その上で、中国で三菱やサムスンに相当する財閥として招商局集団の名前を挙げ、1872年に洋務派の代表だった李鴻章が先頭に経って設立し香港に本社を置いた現在の招商局集団が「最も長い歴史を持つ中央企業」であると説明。近代の商船隊を初めて作ったほか、中国初の銀行、保険会社、株式会社を創設し、中国で初めて遠洋商業航路、専用鉄道、専用電話線を敷設したり、法律事務所や会計事務所、警備会社などを設立したと伝え、2020年の営業収入8137億元(約14兆円)、総資産10兆3000億元(約177兆円)という規模から見ても「最も強い中央企業と言ってもオーバーではないのだ」と紹介している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)