中国のポータルサイト・百度に28日、韓国の若者の間で中国のことを日本以上に嫌悪する傾向があることが世論調査の結果で明らかになったとし、その背景について考察する記事が掲載された。
 
 記事は、韓国で先日行われた世論調査で、20~30歳の若い世代の間で中国に対する敵対的な感情が日本よりも遥かに大きい結果になったと紹介。
高い年齢層では引き続き日本に対する嫌悪感が強い結果になっているとし、「つまりは、今の韓国の若者にとってもはや日本が一番嫌いな国ではなくなり、彼らは中国を最も嫌っているということだ」と伝えた。
 
 そして、韓国にとって対日関係のように歴史問題や領土問題を抱えているわけではない中国に対する嫌悪感が高まっている理由としてまず、中国の台頭により覇権的地位が脅かされ始め、同盟国を巻き込んで中国に対する大々的なネガティブキャンペーンを展開している米国の影響を強く受けている点を挙げた。
 
 次に、韓国ではおよそ半年後の来年3月に大統領選挙が控えており、選挙に勝つために保守勢力が若者の中国に対する敵対感情を焚きつけるような行動を起こしていると主張。中国に対する強硬姿勢が韓国の党派争いの道具として利用されていると伝えた。
 
 さらに、中国の台頭に対して韓国自身が強い嫉妬を抱いているためだと指摘。「彼らは今の中国が実力でも地位でも自分たちをすでに超越していることを理解する一方で、頑なにそれを認めたがらないという矛盾した心理を抱えているのだ」と分析した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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