中国のポータルサイト・新浪に10月31日、中国式のファストフードと日本式のファストフードの違いについて考察する記事が掲載された。

 記事は、生活リズムが速い現代の生活の中で、多くの人びとが簡単に素早く食べられる食事を好む傾向にあると紹介。
そこで選ばれるのがファストフードだとした上で、日本式のファストフードと中国式の「快餐」では質がかなりことなるとした。

 そして、日本は形式や様式を重んじる傾向にあり、食事を作る点でも食べる点でもよりよいものを求め、食に対して真剣な態度で臨むと説明。日本式ファストフードを代表する「お弁当」はまさにその好例であり、主食から肉、野菜、さらには果物まで、使われる食材が実に多岐にわたり、味付けにも手を抜かないほか、盛り付けも工夫がされていると伝えた。

 一方で、仕切りのあるパックにご飯とおかず数品を入れた中国式の「快餐」については、盛り付けにおいて見栄えが考えられていないと指摘。「単に、おなかを満たしさえすれば見た目はどうでもいいと考えているのだ」としたほか、日本の弁当と異なるもう一つの点として栄養面に対する配慮の有無にも言及し、「快餐」は往々にして複数のおかずを自分の好みに合わせて随意に選んで盛りつけるために栄養バランスが偏る可能性が高いと論じた。

 記事は、日本の弁当は主食、主菜、副菜、デザートがバランスよく入っているために、さまざまな栄養素を摂取することができると説明。「ここまで言うのは、自分が日本びいきだからという訳では決してない。日本の弁当のほうが優勢だからにすぎないのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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