中国メディア・上観は2日、世界的なブームとなっている韓国のネットドラマ「イカゲーム」を巡り、韓国のメディアが「日本人がパクリと指摘している」と主張したことを報じた。
記事は、米動画配信サービス・ネットフリックスで9月に配信がスタートして以来、韓国国内のみならず世界各地で人気を集めている「イカゲーム」について、先日日本のメディアがコラム記事を配信したところ、韓国メディアから「日本メディアが『イカゲーム』についてパクリ作品だと主張している」と反応したことを伝えた。
そして、日本メディアが発表したコラムについて、作中に登場する韓国の昔ながらの遊びは、日本統治時代に日本から韓国へと伝わったものであり、「だるまさんがころんだ」や「かたぬき」は日本でも昔ながらの子どもたちの遊びであるため、日本人も作中のゲームから郷愁のようなものを感じるといった内容であったと紹介した。
また、文章そのものからは、韓国メディアが主張しているような「韓国人が日本文化をパクった」といった論調は見られず、同作品について古代中国文化が朝鮮半島を通って日本に伝わった後、今度は日本文化が韓国に伝わるといったように、日本、韓国、中国が東アジア文化の共通性を持ち、互いに影響しあっていることが垣間見えるという論調であり、韓国も民俗学専門家も同作品に登場するゲームが植民統治時代の日本から伝わったものであるとの見方に同意しており、日本文化が韓国に与えた影響を韓国の教科書にも記載するよう働きかけていることも紹介したと伝えている。
記事は、それにもかかわらずこのコラムが韓国の一部ネットメディアを刺激し、複数のゴシップメディアが「日本人は、韓国人が日本文化をパクったと主張している」といった文章を掲載するとともに、同作品が配信されて以降日本では2014年の映画「神さまの言うとおり」をパクったものだとの指摘が出続けていると報じたことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)