中国のポータルサイト・網易に8日、電車や新幹線車両内での放火事件が相次ぐ日本で「安全神話」が崩壊しているとする記事が掲載された。
 
 記事は、10月31日のハロウィンに東京都内の京王線車両内で、男が刃物で男性客を刺した上、液体を撒いて放火して17人が負傷する事件が発生したのに続き、今月8日にも走行中の九州新幹線車内で放火騒ぎが起きたと紹介。
熊本から新八代の間を走行中だった8両編成の3号車で午前8時45分頃に緊急警報が鳴り列車が停車、3号車からは煙が立ち込め、すぐさま消火活動が行われたとした。
 
 そして、当時3号車に乗っていたおよそ30人を含む乗客約140人にケガはなく、駆けつけた警察官が現場で福岡市に住む職業不詳の69才の男を放火未遂で逮捕したと伝えた。また、取り調べに対して容疑者の男が「10月31日の京王線での事件を見て、ふと真似したくなってみた」と単純かつ衝動的な動機を語ったことを紹介している。
 
 その上で、今回の新幹線での放火騒ぎの動機、目的について、人びとに「どう反応したらいいかわからない」という印象を与える一方で、凶悪な事件の模倣が続き、いつ終わるかわからない状況の中で、外出する際の不安感がますます高まっていくことへの大きな憂慮も感じさせたと伝えた。
 
 また、日本では21世紀に入って以降貧富の二極化が加速しており、生活に苦しむ高齢者がスーパーなどの商店で万引きをするケースがしばしば発生し、中には「牢獄の中のほうが衣食住が保障される」と考えて犯罪に走る高齢者も少なくないと指摘。万引きなど他人に傷害を負わせないような軽微な犯罪にとどまっているうちはまだいいものの、衝動的に傷害や殺人、放火といった凶悪犯罪を模倣する高齢者が相次ぐようになれば、社会や市民の忍耐も限界を迎えることになるとの見方を示している。
 
 経済や社会状況の悪化、停滞は人びとの心から余裕を奪い、治安を悪化させる要因になり得る。凶悪な犯罪を抑止するには、防犯意識を高めるとともに、より良い暮らしができるような社会を再構築していかなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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