日系車は中国市場でシェアを伸ばしており、2021年には22.6%でドイツ車を10年ぶりに超えたほどだ。地域別で見ると広東省は特に日系車が人気で、シェアが大きいことで知られている。
中国メディアの騰訊はこのほど、「広東省の道路を走っているのが日系車ばかりだというのは本当か」と題する動画を配信した。

 この動画は、広東省広州市の郊外で撮影したものだ。「広東省は日系車ばかり」という噂(うわさ)を耳にしたことのある中国人は多いようで、交差点を行き交う車が「本当に日系車ばかりなのか」を確かめている。一般に、広州では「10台中、5ー6台は日系車」と言われているそうで、「2田1産」が強いと言われている。これはトヨタとホンダ、それに日産のことを指している。

 そこで動画では、少しの間交差点に立って日系車の割合を検証している。通りがかった1台目はポルシェ、次はトヨタで、道路の向かい側に停まっている2台はトヨタとホンダだった。次に前を通り過ぎた車はトヨタで、中国車、日産、BYD、トヨタ、アウディと続いた。そのあとも日系車が6台通っており、ほかにはBMWと中国車が1台ずつという結果になった。

 わずか2分間の動画で、結局18台を確認することができた。日系車は12台、中国車が3台で、その他が3台だった。「広東では自動車10台中5台か6台は日系車だ」という噂も、「トヨタ、ホンダ、日産が多い」というのも本当だったようだ。


 広東には中国最大規模を誇る自動車の製造拠点があり、トヨタ・ホンダ・日産の3社も拠点を構えている。日系車はこれからも広東はもちろんのこと、中国全土でシェアを伸ばしていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
編集部おすすめ