【深センＩＰＯ】エアーコンプレッサー製造の鑫磊圧縮機、初値は公開価格を１１．２７％上回る２３元 (2023年1月20日)

エアーコンプレッサーメーカーの鑫磊圧縮機（３０１３１７／深セン）が１月１９日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格２０．６７元に対し、初値は１１．２７％高い２３．００元だった。終値は同３２．８０％高の２７．４５元まで上昇した。 同社は２００６年設立の民営企業で、１７年に株式会社化した。省エネルギー、高効率を特徴とするエアーコンプレッサー、送風機などの空気力学設備の研究開発、生産、販売を主業務としており、スクリュー式エアーコンプレッサー、小型ピストン式コンプレッサー、遠心式送風機などが主製品。機械製造、石油化学工業、鉱山、冶金、紡織、服装、医療、食品、コンクリート、汚水処理、電力、水産、溶接など幅広い産業のほか、家庭や商業施設などで広く用いられている。高い技術力、性能、コストパフォーマンスを強みとして世界の１００あまりの国・地域で販売され、国内外の多くの著名企業と提携関係を築いている。中国のエアー／ガスコンプレッサー輸出総額に占める同社のエアーコンプレッサー輸出額の割合が２～３％となっている。 ２１年１２月期の売上高は８億２１０８万元（前期比１２．２１％増）、純利益は６０３９万元（同９．５０％減）。２２年１～９月期の売上高は５億３０４４万元（前年同期比１４．０８％減）、純利益は５７９０万元（同２３．８５％増）。 新規上場に伴い調達予定の４億５３１６万元（約８６億円）は、約４４％の１億９７１７万元を年産３万台のスクリュー式エアーコンプレッサー生産拡大プロジェクトに、約２３％の１億５５３万元を年産８０万台の小型エアーコンプレッサー技術改良プロジェクトに、約２２％の１億４５万元を年産２２００台の遠心式送風機生産ライン建設プロジェクトに用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）