【深センＩＰＯ】自動車用カーペット製造の山東坤泰新材料科技、初値は公開価格を１９．９７％上回る１７．１２元 (2023年2月17日)

山東坤泰新材料科技（００１２６０／深セン）が２月１６日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格１４．２７元に対し初値は１９．９７％高い１７．１２元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は同４４．０１％高の２０．５５元だった。 同社は２００９年設立の民営企業で、１９年に株式会社化した。自動車内装部品材料および製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。製品は主に自動車用カーペット（ニードルパンチおよびパイルカーペット）とフロアマットに分かれており、優れた吸音・遮音性、遮熱性、防塵・防水・防滑性、難燃性を持つ。スイス・オートニウム、富晟集団、仏フォルシアなど国内外の自動車部品メーカーを顧客に持ち、アウディ、ＢＭＷ、メルセデス・ベンツ、ボルボなどの大手ブランドの自動車に用いられている。自動車の販売台数とカーペット、フロアマット製品の需要量から同社が算定した２２年１～６月期の中国国内市場シェアはニードルパンチカーペットが４２．８３～５２．６６％。 ２１年１２月期の売上高は４億１４４８万元（前期比１０．０７％増）、純利益は７２７１万元（同１２．２８％減）。２２年１～９月期の売上高は３億２３４１万元（前年同期比５．９５％増）、純利益は４６３６万元（同１７．０８％減）。２２年１２月期の業績予測は、売上高は４億４５８１万～４億６０２１万元（前期比７．５６～１１．０３％増）、純利益は６３８２万～６７２４万元（同７．５２～１２．２３％減）。 新規上場に伴い調達予定の３億５４０３万元（約６９億円）は、約５７％の２億３３５万元を山東省煙台市にある子会社の産業パークプロジェクトに、約１８％の６２１２万元を年産６７５平方メートルのハイエンドニードルパンチ材料および年産１万５０００トンのＢＣＦ繊維毛糸生産ライン建設プロジェクトに、約１２％の４１２１万元を研究開発センター・情報化整備プロジェクトに用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）