製薬企業の山東科源製薬(301281/深セン)が4月4日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格44.18元に対し、初値は7.20%低い41.00元だった。
終値は同12.29%減の38.75元だった。

 同社は2004年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。化学原料薬、製剤、医薬・化学工業中間体の研究開発、生産、販売を主業務としている。特に血糖降下薬、麻酔薬、心血管薬、精神薬などを重点分野とし、原料薬ではグリクラジド、メトホルミン塩酸塩、ロピバカイン塩酸塩一水和物、一硝酸イソソルビドなどを手掛け、市場で一定の影響力を持っている。また、一部製剤は中国国内のほか、EU、米国、日本、韓国などで認証を取得している。
 
 22年12月期の売上高は4億4286万元(前期比5.22%増)、純利益は9127万元(同9.32%増)。23年1~3月期の業績予測は、売上高が1億3500万~1億4500万元(前年同期比19.02~27.83%増)、純利益は2700万~3200万元(同1.63%減~16.58%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億5000万元(約68億円)は、約26%の9100万元を原料薬総合生産ライン技術改良プロジェクトに、約12%の4200万元を薬用原料グリーン・スマート・フレキシブル生産ラインプロジェクトに、約23%の8200万元を研究院建設・薬物研究開発プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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