【深センＩＰＯ】熱交換器メーカーの浙江同星科技が１５日に公募開始、２０００万株発行予定 (2023年5月15日)

深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、浙江同星科技（３０１２５２／深セン）が５月１５日、新規公開（ＩＰＯ）に向けた公募を開始する。２０００万株を発行予定で、公募価格は３１．４８元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。 同社は２００１年設立の民営企業で、１７年に株式会社化した。冷却設備関連製品の研究開発、製造、販売を主業務としており、主な製品は熱交換器、冷却システム管路部品、自動車エアコン管路、冷却ユニットモジュールなど。フィンチューブ式熱交換器製品は２０００種類を超え、年間生産能力は６００万台を誇る。ハイアール、ハイセンス、美的、ＬＧ、ホシザキ電機、澳柯瑪、星星冷鏈、長安汽車など国内外の著名家電、製造設備、自動車メーカーを顧客に持つ。また、新たに医療設備やコールドチェーン分野への応用も実現している。 ２２年１２月期の売上構成は、熱交換器が５５．２６％、冷却システム管路部品が２４．１０％、自動車用空調管路が１５．８２％、冷却ユニットモジュールが３．２２％。２１年における商用小型冷却設備の中国市場シェアは９．３４％で、商用小型冷却設備用フィンチューブ式熱交換器のシェアは２０．１６％となっている。設計経験の蓄積や十分な生産能力によって実現した豊富な製品ラインナップで幅広い分野、顧客のニーズに対応できること、品質の高さと十分な顧客サービス体制などを強みに成長を続ける一方で、技術、管理、マーケティングのいずれにおいても人材の拡充が課題になっている。 ２２年１２月期の売上高は、８億８９１万元（前期比３．２１％増）、純利益は８５３２万元（同２２．２３％増）。２３年１～３月期の売上高は２億１５６０万元（前年同期比３．２５％増）、純利益は２５７１万元（同１２．０６％増）。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）