自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。
業種別では、不動産の上げが目立つ。金地集団(600383/SH)が6.6%高、保利発展控股集団(600048/SH)が3.1%高、中華企業(600675/SH)が2.2%高、緑地HD(600606/SH)が1.7%高で引けた。物件販売の苦戦を嫌気した売りが続いていたものの、この日は買い戻しの動きが先行している。当局の支援策も改めて材料視された。中央政府が5月17日に住宅ローン規制の緩和を発表して以降、各地方政府は具体的な実施規定を相次いで明らかにしている。また、シティグループは最新リポートで、「中国の不動産市場はソフトランディング(軟着陸)に向かっている」との見解を示した。
医薬株も高い。津薬達仁堂集団(600329/SH)が5.2%、湖北済川薬業(600566/SH)が3.9%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.1%、薬明康徳(603259/SH)が3.0%、馬応竜薬業(603993/SH)が2.8%ずつ上昇した。金融株、運輸株、公益株、インフラ関連株、素材株、食品・酒造株なども買われている。
半面、石炭・石油株はさえない。エン鉱能源(600188/SH)が4.9%、中国神華能源(601088/SH)が2.3%、中国石油天然気(601857/SH)が1.7%、中国石油化工(600028/SH)が1.1%ずつ下落した。原油安が逆風。昨夜のWTI原油先物は3.6%安と4日続落し、一時、約4カ月ぶりの安値を付けた。自動車株、ハイテク株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.54ポイント(0.64%)安の240.51ポイント、深センB株指数が6.80ポイント(0.60%)高の1133.99ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)