「トランプ関税」の警戒感がやや薄れる流れ。
銀行・保険株が相場をけん引。交通銀行(601328/SH)が3.2%高、重慶銀行(601963/SH)が2.3%高、中国農業銀行(601288/SH)が1.0%高、新華人寿保険(601336/SH)が2.0%高、中国太平洋保険(601601/SH)が1.3%高で引けた。交通銀行は通期決算が小幅ながら増益を確保。
資源・素材株も高い。鉄鋼の新疆八一鋼鉄 (600581/SH) が7.5%、非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が4.8%、産金の紫金鉱業集団(601899/SH)が2.7%、石炭の中国神華能源(601088/SH)が1.4%、石油の中国海洋石油(600938/SH)が1.2%ずつ上昇した。洛陽モリブデンと紫金鉱業は通期業績の増益を材料視。中国神華能源の決算は3.4%減益だったが、一部のアナリストは業績が底打ちしたと分析したことを好感している。公益株、運輸株、通信株、食品飲料・酒造株なども買われた。
半面、不動産株はさえない。華遠地産(600743/SH)が3.8%安、華麗家族(600503/SH)が3.7%安、光明地産(600708/SH)が3.6%安、金地集団(600383/SH)が3.0%安で取引を終えた。軍需産業株、医薬株、インフラ建設株、自動車株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.28ポイント(0.47%)安の272.78ポイント、深センB株指数が4.72ポイント(0.38%)安の1226.16ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)