投資家心理が悪化する流れ。
ただ、下値を叩くような売りはみられない。売り一巡後、指数は下げ幅を縮小させた。当局は経済対策を強めるとの観測が広がっている。金融政策を巡っては、外電は先ごろ、「中国人民銀行(中央銀行)は早ければ4月内にも、預金準備率を引き下げる」とするエコノミスト調査の結果を報じた。
業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。ネットワークシステムの上海移遠通信技術(603236/SH)がストップ(10.0%)安、プリント基板(PCB)メーカーの広東世運電路科技(603920/SH)と携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)がそろって7.2%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が5.8%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.8%安で引けた。
自動車株もさえない。北汽藍谷新能源科技(600733/SH)が3.3%、東風汽車(600006/SH)が3.2%、重慶千里科技(601777/SH)が2.8%、長城汽車(601633/SH)が2.2%、上海汽車集団(600104/SH)が1.2%ずつ下落する。医薬株、海運株、資源・素材株なども売られた。
半面、消費関連の一角は物色される。スーパーの永輝超市(601933/SH)がストップ(9.9%)高、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が3.9%高、酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)が2.5%高、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.6%高、エナジー飲料の東鵬飲料(605499/SH)が1.4%高で取引を終えた。銀行株、不動産株、公益株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.19ポイント(0.07%)高の267.48ポイント、深センB株指数が3.38ポイント(0.28%)安の1216.88ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)