外部環境の不透明感が嫌気される流れ。
業種別では、半導体の下げが目立つ。半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が3.9%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が2.9%安、半導体材料の有研新材(600206/SH)が2.6%安、通信機器・IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が2.5%安、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)と半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)がそろって1.6%安で引けた。新興ハイテク株も急落。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」が1.4%下落し、主要指数をアンダーパフォームした。
金融株もさえない。招商銀行(600036/SH)が1.4%、重慶銀行(601963/SH)が1.1%、新華人寿保険(601336/SH)が1.4%、中国人寿保険(601628/SH)が0.9%、信達証券(601059/SH)と東方証券(600958/SH)がそろって1.5%ずつ下落した。消費関連株、自動車株、不動産株、軍需産業株なども売られている。
半面、非鉄や鉄鋼、建材など素材株はしっかり。洛陽モリブデン(603993/SH)が3.0%、江西銅業(600362/SH)が1.6%、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が3.2%、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.8%、華新水泥(600801/SH)が5.4%、安徽海螺セメント(600585/SH)が1.0%ずつ上昇した。インフラ建設株、エネルギー株、公益株、海運株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.85ポイント(0.32%)安の266.71ポイント、深センB株指数が0.87ポイント(0.07%)安の1305.42ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)