25日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比0.34ポイント(0.01%)安の3853.30ポイントと小反落した。
 様子見ムードが漂う流れ。
中国発の新規材料に乏しい中、中国の大型連休を前に買いが手控えられている。中国は10月1~8日が国慶節・中秋節の連休。株式市場もその間は休場となる。ただ、下値は限定的。中国の経済対策や米中関係の改善期待などは引き続き買い材料として意識されている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 銀行株が下げを主導。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.3%安、中国工商銀行(601398/SH)と招商銀行(600036/SH)がそろって1.2%安、中国銀行(601988/SH)が0.8%安で引けた。
 不動産株もさえない。華麗家族(600503/SH)が3.0%、華遠地産(600743/SH)が1.9%、緑地HD(600606/SH)が1.6%、信達地産(600657/SH)が1.5%、京能置業(600791/SH)が0.8%ずつ下落した。消費関連株、保険・証券株、エネルギー株、公益株なども売られている。
 半面、ハイテク株は高い。
スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)と携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)がそろって6.8%、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が6.6%、電子機器メーカーの成都旭光電子(600353/SH)が5.3%、半導体封止・検査の江蘇長電科技(600584/SH)が3.9%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.5%ずつ上昇した。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」が1.2%上昇している。そのほか、非鉄・レアメタル株、医薬株、自動車株も買われた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.23ポイント(0.09%)高の260.97ポイント、深センB株指数が4.02ポイント(0.30%)安の1349.95ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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