前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。米欧の政治対立が貿易戦争に発展すると警戒されている。デンマーク領グリーンランドの支配権を巡り、米国と欧州が対立。トランプ米大統領が先週、グリーンランドを取得するまで欧州8カ国に追加関税を課すと表明する一方、欧州連合(EU)は報復措置を検討していると伝わった。世界経済に影響が及ぶと危惧されている。昨夜の米市場はトリプル安(株、国債、通貨)。香港にも株売りが波及した。
ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が支えだ。財政部など関係部局は20日、内需拡大を支援するため、消費者やサービス企業、設備更新が必要な企業に対する利子補給を2026年末まで延長するほか、小規模・零細民営企業への利子補給も最長2年間実施することを明らかにした。ハンセン指数などもプラス圏に浮上する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が5.8%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.0%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.6%安と下げが目立った。
セクター別では、スマートドライブ関連が安い。自動運転の小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が4.5%、文遠知行(800/HK)が3.9%、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が2.4%、ライダー(LiDAR)の図達通(2665/HK)が12.1%ずつ下落した。
半面、半導体セクターは高い。兆易創新科技集団(3986/HK)が12.0%、華虹半導体(1347/HK)が4.7%、ASMPT(522/HK)が4.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%ずつ上昇した。ASMPTは21日、表面実装(SMT)ソリューション部門の戦略的発展に向けた再編を検討していると発表。成長が加速する半導体ソリューション部門への経営資源集中が期待された。
他の個別株動向では、取引再開したテレビメーカー中国大手の創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が37.6%高の7.13香港ドル。自社株買いを通じた上場廃止計画が材料視された。既存株主は1株当たり4.03香港ドルの現金か、または子会社で香港上場を計画する創維光伏の新株1株との交換を選択できる。
ほか、同業のTCL電子HD(1070/HK)が17.1%高。
本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の4120.10ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。産金・非鉄、軍需産業、医薬、自動車なども買われた。半面、金融は安い。不動産、運輸、公益、食品飲料も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











