27日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比290.13ポイント(1.08%)高の27055.65ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が78.97ポイント(0.86%)高の9226.18ポイントと反発した。売買代金は1347億6840万香港ドルとなっている(26日前場は1510億5110万香港ドル)。

 投資家心理が上向く流れ。中国経済の持ち直し期待が強まっている。国家統計局は朝方、12月の工業企業利益が前年同月比で5.3%拡大し、2カ月ぶりのプラス成長に浮上したと報告した。11月の13.1%減から大幅に改善している。米ハイテク株高も追い風。今週中に決算報告するメタプラットフォームズやアップルなどハイテク大手に業績期待の買いが入る中、昨夜の米株市場ではナスダック指数が0.4%高と4日続伸した。米国の覇権主義や、中国当局の市場抑制方針などが嫌気され、朝方は上値の重い場面がみられたものの、指数は上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が4.1%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が3.6%高、アジアを拠点とする生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.5%高と上げが目立った。紫金鉱業については、傘下で海外金鉱山事業を手掛ける紫金黄金国際(2259/HK)によるカナダ金鉱会社の全面買収計画が刺激材料。紫金黄金国際はコートジボワールとエチオピアで金鉱権益を保有している。紫金黄金国際は10.6%高と急伸した。
 セクター別では、保険・銀行が高い。
AIAや中国人寿のほか、中国人民保険集団(1339/HK)が2.5%、新華人寿保険(1336/HK)が2.2%、中国平安保険(2318/HK)が1.9%、中国農業銀行(1288/HK)が2.6%、中信銀行(998/HK)が2.4%、中国工商銀行(1398/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 半導体セクターも物色される。兆易創新科技集団(3986/HK)が5.9%高、ASMPT(522/HK)が5.6%高、蘇州納芯微電子(2676/HK)が4.4%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%高と値を上げた。
 半面、医薬セクターは安い。永泰生物製薬(6978/HK)が5.8%、康希諾生物(6185/HK)が4.4%、翰森製薬集団(3692/HK)が3.6%、艾美疫苗(6660/HK)が3.1%ずつ下落した。中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団については、転換社債の発行計画が売り材料視されている。
 本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の4134.03ポイントで前場の取引を終了した。銀行・保険が高い。ハイテク、産金、軍需・宇宙産業なども買われた。半面、不動産は安い。医薬、公益、消費関連、自動車も売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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