28日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比699.96ポイント(2.58%)高の27826.91ポイントと6日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も267.36ポイント(2.89%)高の9512.24ポイントと続伸した。ハンセン指数は2021年7月以来、およそ4年半ぶりの高値水準を回復している。
売買代金は3615億2310万香港ドル(約7兆641億円)に拡大した(27日は2543億7260万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が強まる流れ。内外の好材料が投資家心理を上向かせている。現地メディアが28日、中国当局がデベロッパー向けに、融資規制を緩和した模様と伝えた。報道によると、デベロッパーを対象とした「三条紅線」(3本のレッドライン)指標について、各社は現在、当局への毎月の報告を義務付けられていないという。三条紅線とは「前受金を除いた総資産負債比率が70%を上回らないこと」「純資産負債比率が100%を上回らないこと」「手元現金に対する短期借入額が100%を上回らないこと」を指す。そのほか、米ハイテク株高も追い風。昨夜の米株市場では、人工知能(AI)産業の拡大見通しを背景に半導体株が物色された。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.4%上昇し、3日ぶりに史上最高値を更新している。また、非鉄や金、原油など資源相場が大幅に上昇していることも関連銘柄にとっての追い風となった。また、トランプ米大統領が米ドル安を容認したとの見方を背景に、中国など新興国に還流マネーが流入するとの期待感も強まっている。指数は徐々に上げ幅を広げた。
(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が7.3%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップマート:9992/HK)が7.0%高、通信キャリア大手の中国電信(728/HK)が6.3%高と上げが目立った。ポップマートに関しては、大手ブローカーが最新リポートで、主力「Labubu(ラブブ)」以外のIPが過小評価されていると指摘し、2026年も持続的な成長が続くとの見方を示したことが好感されている。
 セクター別では、中国不動産が高い。合景泰富地産HD(1813/HK)が13.9%、中国金茂HD(817/HK)が11.9%、中国海外宏洋集団(81/HK)が5.5%、華潤置地(1109/HK)が4.6%ずつ上昇した。
 半導体セクターも急伸。蘇州納芯微電子(2676/HK)が11.0%高、華虹半導体(1347/HK)が7.4%高、兆易創新科技集団(3986/HK)が7.2%高、上海壁仞科技(6082/HK)が5.2%高と値を上げた。
 非鉄や産金、石油など資源セクターも物色される。中国宏橋のほか、中国アルミ(2600/HK)が12.7%高、江西銅業(358/HK)が8.3%高、招金鉱業(1818/HK)が6.1%高、霊宝黄金(3330/HK)が3.5%高、中国石油天然気(857/HK)が5.0%高、中国海洋石油(883/HK)が4.8%高で引けた。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.27%高の4151.24ポイントで取引を終了した。産金・非鉄が高い。エネルギー、半導体、不動産、通信なども買われた。
半面、医薬は安い。軍需・宇宙産業、自動車、食品飲料、公益、金融、空運も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ