3日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比54.93ポイント(0.21%)高の26830.50ポイントと3日ぶりに反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は19.69ポイント(0.22%)安の9060.50ポイントと3日続落した。売買代金は1952億8540万香港ドルに拡大している(2日前場は1781億2350万香港ドル)。

 米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米景気の改善期待で主要株価指数がそろって反発した。米サプライマネジメント協会(ISM)が2日公表した1月の製造業PMIは52.6と市場予想(48.4)を大幅に上回り、景況判断の境目となる50を1年ぶりに超えている。米株高が香港にも波及した。また、中国の景気懸念がくすぶる中、当局の景気支援スタンスも改めて意識されている。市場関係者の間には、春節連休(2月15~23日)前に金融緩和が発表されるとの観測も広がった。ただ、上値は限定的。企業業績の動向が気がかりだ。自動車メーカーなど一部業界では、足もとの営業実績が芳しくない。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.2%高、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(1/HK)が4.1%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が3.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、マカオ・カジノが高い。
銀河娯楽のほか、新濠国際発展(200/HK)が7.0%、永利澳門(1128/HK)が3.4%、美高梅中国HD(2282/HK)が1.7%ずつ上昇した。1月のマカオ・カジノ売上高が前年同月比で24%増加し、12カ月連続でプラス成長を達成したことが引き続き材料視されている。
 産金セクターもしっかり。霊宝黄金(3330/HK)が3.8%高、紫金黄金国際(2259/HK)が3.5%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.0%高、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が1.9%高で前場取引を終える。暴落が続いた金相場の下落が一服し、金鉱株にも買いが入った。
 家電セクターも物色される。TCL電子HD(1070/HK)が3.9%高、海爾智家(6690/HK)と美的集団(300/HK)がそろって1.8%高、海信家電集団(921/HK)が1.6%高と値を上げた。当局の消費支援策を好感。中国の商務部、文化旅遊部など関係部門は2日、消費の促進に向け、春節8連休期間に各種イベントを実施すると発表した。
 半面、ネット関連の銘柄はさえない。ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が4.4%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.5%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.1%安と値を下げた。ハンセン科技(テック)指数は1.3%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
中国で先ごろ、一部通信サービスの増値税(付加価値税)引き上げが確認されたことで、市場ではネットサービス業界でも同様の措置が講じられるとの不安が広がった。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%高の4031.07ポイントで前場の取引を終了した。不動産が高い。軍需・宇宙産業、インフラ建設、素材、自動車、メディア関連、医薬、ハイテクなども買われた。半面、エネルギーは安い。金融、公益も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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