5日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比340.99ポイント(1.27%)安の26506.33ポイントと3日ぶりに下落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.64ポイント(0.97%)安の8960.74ポイントと5日続落した。売買代金は1682億5130万香港ドルにやや拡大している(4日前場は1514億950万香港ドル)。

 米ハイテク株安が嫌気される流れ。半導体需要の拡大期待がやや後退する中、4日の米株市場では、ナスダック指数が1.5%%安と続落している。また、金融政策動向を見極めたいとするムードが漂っていることも重し。市場関係者の間には、春節(2月15~23日)前に金融緩和が発表されるとの観測が広がっているものの、まだ正式発表されていない。ただ、下値は限定的。今年の春節連休は9日間と長期化すること踏まえ、消費活動も活発化するとの期待が高まっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が6.2%安、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が4.8%安、民営教育サービス事業者の新東方教育科技集団(9901/HK)が4.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体が安い。ASMPT(522/HK)が8.2%、華虹半導体(1347/HK)が5.8%、兆易創新科技集団(3986/HK)が5.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.4%ずつ下落した。
 産金・非鉄セクターも急落。紫金鉱業や中国宏橋のほか、中国黄金国際資源(2099/HK)が6.7%安、霊宝黄金(3330/HK)が4.6%安、招金鉱業(1818/HK)が4.0%安、江西銅業(358/HK)が8.3%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が8.1%安、中国アルミ(2600/HK)が6.3%安で引けた。金相場は足もとで乱高下する中、強い上昇トレンドは一旦終了したとの見方がある。
また、5日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、主要な非鉄金属の先物が大幅に反落し、資源株全体の逆風となった。
 中国の保険セクターもさえない。中国人寿保険(2628/HK)が3.7%安、新華人寿保険(1336/HK)が3.3%安、中国平安保険(2318/HK)が2.8%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.6%安で前場取引を終えた。
 半面、消費セクターは物色される。ファストフードの百勝中国HD(9987/HK)が9.3%、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が2.9%、日用雑貨チェーンの名創優品集団(9896/HK)と老舗調味料メーカーの海天調味食品(3288/HK)がそろって5.2%、スポーツ用品の滔搏国際HD(6110/HK)が2.5%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.2%ずつ上昇した。中国で「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」、「ピザハット」などを展開する百勝中国に関しては、10~12月期決算の24%増益が好感されている。また、自社株買いの継続方針を表明したことも好材料だ。
 本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.03%安の4059.91ポイントで前場の取引を終了した。非鉄・産金が安い。ハイテク、エネルギー、インフラ関連、自動車、公益、保険・証券なども売られた。半面、医薬は高い。
消費関連、空運、銀行も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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