自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日、1月9日以来、約1カ月半ぶりの安値水準を付けていた。値ごろ感が着目されている。米長期金利の低下も支え。昨夜のNY債券市場では、長期金利の指標となる米10年債利回りが昨年11月下旬以来、約3カ月ぶりの低い水準を付けた。金融政策で米国に追随する香港でも、域内金利の低下が期待されている。また、香港上場企業の決算報告が進む中、好業績銘柄が買われたことも相場の支えとなった。
ただ、上値は限定的。米ハイテク株安が逆風だ。人工知能(AI)投資を巡る不透明感がくすぶる中、昨夜の米株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.2%安と急落している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産デベロッパー大手の新鴻基地産発展(16/HK)が7.1%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.1%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が4.0%高と上げが目立った。新鴻基については、中間業績の36%増益と配当の増額方針が好感されている。
セクター別では、香港不動産が高い。新鴻基のほか、恒隆地産(101/HK)が3.8%、長江実業集団(1113/HK)と新世界発展(17/HK)がそろって3.6%、恒基兆業地産(12/HK)が2.9%ずつ上昇した。
レアメタル関連も急伸。タングステン開発の佳キン国際資源投資(3858/HK)が15.1%高、高純度金属酸化物の稀美資源HD(9936/HK)が10.7%高、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が6.8%高で取引を終えた。それぞれ、航空宇宙・軍需装備品としての需要が多く、安定的な拡大が期待されている。タングステン相場は過去最高を更新して推移。金属類の先高観も意識された。
農業セクターも物色される。アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が7.5%高、プランター栽培事業者の富景中国HD(2497/HK)が6.0%高、化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が5.3%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が3.9%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が2.5%高と値を上げた。中国で化学肥料の価格が急伸したと伝わり、農業関連に注目が集まっている。
半面、半導体セクターの一角は安い。兆易創新科技集団(3986/HK)が7.9%、瀾起科技(6809/HK)が4.7%、上海壁仞科技(6082/HK)が3.0%、愛芯元智半導体(600/HK)が2.6%ずつ下落した。
本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の4162.88ポイントで取引を終了した。レアメタル・非鉄が高い。発電、鉄鋼・産金、エネルギー、インフラ建設、メディア関連、不動産、半導体なども買われた。半面、宇宙・軍需産業は安い。自動車、消費関連、銀行・保険も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











