投資家心理が悪化する流れ。中東地域の地政学リスクが逆風だ。米国とイスラエルは2月28日、核開発を巡る協議の不調を理由に、イランをミサイルなどで攻撃。イラン最高指導者のハメネイ師が攻撃で死亡する中、イランはイスラエルや中東各地の米軍事施設を報復攻撃した。トランプ米大統領は3月1日、イランが強力な反撃に出ることになれば、「われわれは、かつてない力で反撃することになる」と自身のSNSに投稿している。中国外交部は1日、米国とイスラエルの軍事行動を非難し、緊張事態のさらなるエスカレートを回避するよう求めた。リスクオフが強まる中、週明け2日の原油相場は急伸し、安全資産とされる金の先物も大幅に上昇している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)と金融大手グループのHSBC(5/HK)がそろって5.2%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.1%安と下げが目立った。
セクター別では、空運が安い。中国南方航空(1055/HK)が8.3%、中国東方航空(670/HK)が7.9%、中国国際航空(753/HK)が5.3%、国泰航空(293/HK)が4.1%ずつ下落した。中東主要空港の閉鎖で乗継便も欠航となり、国際線利用の縮小が懸念されている。
人工知能(AI)技術やクラウド、半導体の銘柄も急落。雲知声智能科技(9678/HK)が11.2%安、商湯集団(センスタイム:20/HK)が9.4%安、微盟集団(2013/HK)が5.7%安、万国数拠HD(9698/HK)が5.3%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.0%安、華虹半導体(1347/HK)が3.9%安で引けた。
半面、石油・石炭、産金、非鉄など資源関連は高い。中国海洋石油(883/HK)が5.6%、中国石油天然気(857/HK)が4.1%、中国中煤能源(1898/HK)が3.8%、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.1%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が12.2%、招金鉱業(1818/HK)が6.0%、中国アルミ(2600/HK)が3.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.6%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が12.4%高。同社の通期決算は19%減益とさえなかったが、大幅な配当増額方針を示している。
本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.47%高の4182.59ポイントで取引を終了した。エネルギーが高い。産金・非鉄、宇宙・軍需産業、銀行、公益、電設、鉄鋼なども買われた。半面、空運は安い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











