投資家心理がやや上向く流れ。原油相場の高騰が落ち着き、インフレ高進や金融市場混乱の警戒感が薄らぐ中、昨夜の米株市場では急落していた米ハイテク株が急反発した。香港にも米株高が波及している。米国・イスラエルとイランの戦争に関し、「トランプ米大統領が早期終結の可能性に言及した」と米メディアが報道。9日午前の時間外取引でWTI原油先物は一時119米ドル台まで急騰したが、日本時間10日早朝の時間外取引では、一時、84米ドル台に急落している。中国指標の改善もプラス。取引時間中に公表された1~2月の貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同期比21.8%増(予想は7.2%増)、輸入が19.8%増(予想は7.0%増)で着地した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が8.7%高、中国インターネットサービス大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.7%高、宅配サービスの京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が5.3%高と上げが目立った。CATLは好決算が手がかり。同社が10日報告した通期決算は42%増益となり、売上高は2ケタ成長を達成した。
セクター別では、半導体が高い。瀾起科技(6809/HK)が6.9%、愛芯元智半導体(600/HK)が5.8%、上海壁仞科技(6082/HK)が5.5%、蘇州納芯微電子(2676/HK)が3.5%ずつ上昇した。
産金・非鉄セクターもしっかり。霊宝黄金(3330/HK)が4.3%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.4%高、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が2.3%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.3%高、江西銅業(358/HK)が2.7%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.4%高で引けた。
半面、石油・石炭セクターはさえない。中国石油天然気(857/HK)が2.5%、中海油田服務(2883/HK)が2.4%、中国海洋石油(883/HK)が1.2%、中国中煤能源(1898/HK)が2.3%、中国神華能源(1088/HK)が2.1%、エン鉱能源集団(1171/HK)が1.4%ずつ下落した。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の4112.62ポイントで前場の取引を終了した。医薬が高い。ハイテク、消費関連、自動車、インフラ関連、空運なども買われた。半面、エネルギーは安い。公益、銀行の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











