連休明け8日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日776.49ポイント(3.09%)高の25893.02ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が220.39ポイント(2.61%)高の8677.31ポイントと急反発した。売買代金は3724億3700万香港ドル(約7兆5269億円)に拡大している(2日は2436億2750万香港ドル)。

 投資家のリスク選好が強まる流れ。中東情勢を巡る警戒感がひとまず後退した。パキスタン政府は8日、イランと米国がレバノンを含むあらゆる場所で即時停戦に合意したと発表。パキスタンのシャリフ首相は自身のSNSに、両国の代表団を10日に招き、紛争の恒久的な解決を目指した協議をする予定だと投稿した。また、イスラエルメディアは8日、政府関係者の話として、「イスラエルは米国とイランの停戦を支持する」と伝えている。トランプ米大統領はこれまで、米東部時間7日20時(日本時間8日9時)を期限として、停戦合意ができなかった場合、イランの発電所や橋梁などインフラ施設を攻撃すると警告していた。7日に112.95米ドル(1バレル)で取引を終えたWTI原油先物は、8日早朝の時間外取引で100米ドルを割り込み、91米ドル台にまで一時急落している。また、米株価指数先物は上げ幅を拡大して推移し、香港にも買いが波及した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が10.6%高、デリバリー事業大手の美団(3690/HK)が10.3%高、ファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.1%高と上げが目立った。美団やSMICの上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は5.2%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
 セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が14.7%、瀾起科技(6809/HK)が14.3%、海壁仞科技(6082/HK)が10.7%ずつ上昇した。
そのほか、クラウドや人工知能(AI)技術、プリント基板(PCB)、ロボットなどの銘柄群も買われている。
 レアメタル・レアアース関連も急伸。洛陽モリブデンのほか、タングステン開発の佳キン国際資源投資(3858/HK)が17.0%高、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が10.0%高、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が7.5%高と値を上げている。ほか、金相場上昇を手がかりに産金の霊宝黄金(3330/HK)が9.3%高、招金鉱業(1818/HK)が7.1%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が5.3%高で取引を終えた。
 半面、石油・石炭セクターは安い。百勤油田服務(2178/HK)が11.9%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が4.3%、中国海洋石油(883/HK)が3.3%、エン鉱能源集団(1171/HK)が4.0%、中国中煤能源(1898/HK)が2.1%ずつ下落した。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比2.69%高の3995.00ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。素材、保険、インフラ関連、運輸、不動産、消費、自動車、医薬なども買われた。半面、石油・石炭は安い。銀行も売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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