急伸後の反動売りが先行する流れ。米国とイランが2週間の停戦で合意したことを手がかりに、前日のハンセン指数は3.1%高と急伸していた。中東情勢や中国経済の動向を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因。イスラエル軍は8日、米国とイランが停戦で合意した後に、レバノンは停戦に含まれていないとして、新イラン組織ヒズボラの軍事拠点を最大規模で攻撃した。イランは反発を強め、パキスタンのシャルフ首相は当事国に自制を求めている。米国とイランは11日午前、仲介国パキスタンの首都イスラマバードで和平協議を開く。交渉が難航するとの見方も広がった。
一方、中国では来週にかけ、3月経済指標の発表が集中。今週10日に物価統計、週明け14日に貿易統計、16日に小売売上高や鉱工業生産などのほか、1~3月期のGDP成長率、ほか15日までに金融統計が予定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が5.6%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が5.1%安、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が4.7%安と下げが目立った。アリババヘルスやBYDの下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は2.1%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
セクター別では、中国の不動産が安い。
産金セクターもさえない。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が4.6%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.4%安、招金鉱業(1818/HK)が2.4%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が1.5%安で引けた。
半面、石油の一角とアルミ関連は反発している。中油燃気集団(603/HK)が3.8%、中国海洋石油(883/HK)が2.1%、中国石油天然気(857/HK)が2.0%、中国宏橋集団(1378/HK)が5.2%安、中国アルミ(2600/HK)が3.4%ずつ上昇した。市況高が追い風。イランがホルムズ海峡の再閉鎖を表明する中、9日の時間外取引でWTI原油先物は上昇に転じた。また、アルミは主要な供給地となる中東の情勢悪化で、国際価格が跳ね上がっている。
他の個別株動向では、ライダー(LiDAR)大手の速騰聚創科技(ロボセンス・テクノロジー:2498/HK)が3.7%高。LiDAR製品の販売数が今年第1四半期に、前年同期比で204.1%増の合計33万300台に拡大したことが好感された。
本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.72%安の3966.17ポイントで取引を終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











