10日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比155.56ポイント(0.60%)高の25907.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.65ポイント(0.61%)高の8664.48ポイントと反発した。売買代金は1247億4830万香港ドルとなっている(9日前場は1266億5190万香港ドル)。

 中東和平の協議進展期待が相場を支える流れ。イスラエルのネタニヤフ首相は9日、レバノンとの直接交渉することで合意したことを明らかにした。それより先、米国とイランは仲介国パキスタンの首都イスラマバードで11日午前に和平協議するとも伝わっている。米半導体株高も追い風。昨夜の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.1%高と連日で史上最高値を更新した。そのほか、中国製造業のデフレ脱却も好材料。寄り付き直後に公表された3月の中国物価統計では、生産者物価指数(PPI)がプラス0.5%と、前月(マイナス0.9%)までのマイナスから3年半ぶりに上昇転換した。市場予想(プラス0.4%)も上回っている。もっとも、上値は限定的。協議の進展を見極めたいとするムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が4.2%高、ファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.5%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が3.4%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体が高い。
SMICのほか、兆易創新科技集団(3986/HK)が11.4%、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が5.8%、瀾起科技(6809/HK)が4.0%ずつ上昇した。
 証券セクターも急伸。中信証券(6030/HK)が10.1%高、国聯証券(1456/HK)が6.4%高、中州証券(1375/HK)が6.0%高、招商証券(6099/HK)が4.2%高と値を上げた。最大手の中信証券が報告した1~3月期決算(速報)は55%増益と良好な内容。セクター全体の買い材料となった。
 中国不動産セクターもしっかり。合景泰富地産HD(1813/HK)が3.7%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.1%高、中国金茂HD(817/HK)が2.9%高、中国海外発展(688/HK)が2.6%高で引けた。
 半面、石油セクターの一角はさえない。百勤油田服務(2178/HK)が7.2%、中油燃気集団(603/HK)が4.7%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が1.1%、中国海洋石油(883/HK)が0.8%ずつ下落した。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.63%高の3991.14ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。
証券、自動車、医薬、公益、インフラ関連なども買われた。半面、エネルギーは安い。産金・非鉄、銀行の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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