10日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比141.14ポイント(0.55%)高の25893.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.21ポイント(0.50%)高の8655.04ポイントと反発した。売買代金は2463億1650万香港ドル(約5兆100億円)となっている(9日は2449億7720万香港ドル)。

 中東リスクの緩和期待が相場を支える流れ。イスラエルのネタニヤフ首相は9日、レバノンとの直接交渉することで合意したことを明らかにした。それより先、米国とイランは仲介国パキスタンの首都イスラマバードで11日午前に和平協議するとも伝わっている。米半導体株高も追い風。昨夜の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.1%高と連日で史上最高値を更新した。そのほか、中国製造業のデフレ脱却も好材料。寄り付き直後に公表された3月の中国物価統計では、生産者物価指数(PPI)がプラス0.5%と、前月(マイナス0.9%)までのマイナスから3年半ぶりに上昇転換した。市場予想(プラス0.4%)も上回っている。もっとも、上値は限定的。協議の進展を見極めたいとするムードも漂った。指数は引けにかけて上げ幅を削っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が9.0%高、ファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.6%高、豚肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.7%高と上げが目立った。

 セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、兆易創新科技集団(3986/HK)が12.1%、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が7.9%、ASMPT(522/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 証券セクターも急伸。交銀国際HD(3329/HK)が10.3%高、中信証券(6030/HK)が8.3%高、中州証券(1375/HK)が4.9%高、国聯証券(1456/HK)が4.8%高と値を上げた。最大手の中信証券が報告した1~3月期決算(速報)は55%増益と良好な内容。セクター全体の買い材料となった。
 中国不動産セクターも物色される。広州富力地産(2777/HK)が8.2%高、合景泰富地産HD(1813/HK)が7.4%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.4%高、中国金茂HD(817/HK)が2.2%高で引けた。
 半面、石油セクターの一角は安い。百勤油田服務(2178/HK)が6.4%、中油燃気集団(603/HK)が3.6%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が1.1%、中海油田服務(2883/HK)が0.8%ずつ下落した。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%高の3986.23ポイントで取引を終了した。
証券が高い。ハイテク、自動車、インフラ関連、不動産、医薬、公益なども買われた。半面、産金・非鉄は安い。エネルギー、空運、銀行の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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