28日付広州日報によると、広東省の東莞市第一法院(裁判所)は27日、「夫の局部をはさみで切断し、障害が残る傷を負わせた」として37歳の女性に懲役10年の有罪判決を言い渡した。

 ふたりが結婚したのは1997年で、11歳から8歳まで3人の子がいる。
夫は2008年12月、「好きな女性ができた。彼女は結婚にこだわっていない。この家で一緒に住みたいと言っている」と妻に告げた。

 言い争いになったが、夫は強引に愛人女性を家に連れてきた。中国の家庭では、夫婦がダブルベッドを使うことが一般的だが、夫は愛人も同じベッドを使わせた。妻がいる場で、性行為をすることもしばしばだったという。

 たまりかねた妻はたびたび離婚を申し出たが、夫は受けつけず妻に暴力をふるった。09年2月24日夜、妻は改めて5時間にわたって離婚を求めつづけたが、夫は妻を殴り「お前も子供も殺してやる」などと言ったという。

 26日午前、妻は雑貨店ではさみを購入し、夜になり熟睡していた夫の局部を一気に切り落とした。大量の血を見て恐くなり、姉の家に逃げた。逃げる際、夫の局部は家の前の池に投げ捨てた。妻は翌日、警察に逮捕された。
夫の命は助かったが、法医学鑑定で5級の障害が残ると判断された。

 懲役10年の判決を言い渡された妻は「後悔している。子供に申し訳ないことをした」と泣き崩れたという。

 同記事を転載した環球網のコメント欄では「死亡事故を起こしても懲役3年。判決は重すぎる」、「夫は獣(けだもの)だ。当然の報い」、「男は罰せられないのか。有罪に決まっている」、「ちょん切られる前だって、“男”とは言えない男だった」など、女性に同情する書き込みが多い。(編集担当:如月隼人)

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