28日の死刑執行は森英介法務大臣が就任してから3回目。執行されたのは3人で、陳死刑囚以外は日本人。いずれも殺人などの罪に問われた。
陳被告は日本に不法入国。遠縁の親戚を頼り、川崎駅近くの部屋に、中国人男女6人で居住していたが、家賃の支払いなどでトラブルになり、追い出された。暴力団構成員でもあった陳被告は、仲間とともに「報復」として、1995年5月25日に住んでいた部屋を襲撃。サバイバルナイフで男性2人と女性1人を殺害、たまたま訪れていた香港人を含め、3人にけがを負わせた。
1審、2審とも死刑を言い渡し、2006年6月の最高裁判決で死刑が確定した。
鳳凰網によると日本では、1992年5月30日に東京都多摩市内のパチンコ店に盗みを目的に侵入して店員2人を殺害したとして、中国人の陳代偉、何力の2被告に対する死刑が2002年6月に確定。
2000年9月22日に、交際を迫って断られた埼玉県春日部市在住の中国人女性とその夫を殺害したとして、中国人の薛松被告に対する死刑が07年1月に確定。
03年6月19日に福岡県福岡市の松本真二郎さん宅に押し入り一家4人を殺害したとして、福岡高等裁判所が07年3月、中国人の魏巍被告に対して死刑を言い渡した。魏被告は上告した。
魏被告とともに犯行に加わった楊寧被告と王亮被告は中国で逮捕され、遼寧省遼陽中級法院(裁判所)が05年1月、楊被告に死刑、王被告に懲役を言い渡した。王被告は自ら出頭したなどとして、弁護人が減刑を求めていた。(編集担当:如月隼人)
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