徐さんは身長160センチメートルで、バストは110センチメートル。幼少時の体型は標準的だったが、15歳ごろから胸が「風船みたいに、みるみる大きくなってきました」という。揚子晩報の記者によると、「サッカー・ボール大」。成長は今も止まらない。
まず困るのは、合う洋服がほとんどないこと。どうにかあるのは、出産直後のお母さん用の服。大きな胸に圧迫されて、普通に歩いている時も肺が圧迫されて呼吸しにくい。仰向けになって寝るのは問題外。うつぶせも不可能。横向きになるしかないという。
徐さんはナイトクラブの舞台などに出演している。最初は「お笑い芸人」としてスタートしたが、普通の女優へと方針を転換したという。シンガポールに行くことも多い。プロデューサーとして、中国人歌手を率いて両国を往復している。ところが、舞台に立っても観客は、「セクシー芸能人」としか見てくれない。男性が興味を持つのは彼女の胸だけ。インターネットのチャットなどでも、彼女だと知るや、相手は「裸で話をしよう」などと持ちかける。彼女にとっては完全なセクハラで、「気持ち悪くてたまらない」という。
故郷の青島市の病院で4カ月にわたり、胸を小さくする治療を受けたが、効果はなかった。全国各地の医療機関などを訪ねる「縮胸の旅」を続けた結果、「ここなら、望みがかなうかもしれない」と思い、無錫市の瑞麗整形医院に腰を腰を据えて治療を続けることにした。
同医院の王沛森院長によると、徐さんは巨乳症と診断した。乳房の発育と全身とのバランスが大きく崩れていることが理由だ。
同医院では徐さんに、まず脂肪融解術を施してから、多すぎる乳腺の除去手術をおこなうことを決めた。ただし、王院長は「脂肪融解術を安直に希望するのは、考えもの」と警告。まず、体に何か病気が潜んでいた場合、重大な症状を誘発する恐れがある。また、人体には脂肪細胞数の“記憶”のようなものがあり、無理やりに減らした場合には元の状態に戻そうとして、短期間で「リバウンド」が発生することがある。
王院長は、「体型を美しくしようとしたら、最もよい方法は食事と運動による科学的ダイエットということを理解してほしい。せっかく得た体型を長持ちさせようとしたら、この方法にかぎります」と、除さんに対する治療は、あくまでも特殊なケースと念を押した。
徐さんの夢は「普通の芸能人」としてキャリアを積み、その後は芸能人育成学校を設立することという。(編集担当:如月隼人)
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