自宅地下室に少女2人を監禁したとされるのは曾吉宝容疑者(39歳)。事件発覚のきっかけは、2009年7月から身柄を拘束されていた周雲さん(19歳、仮名)が、父親の名、自宅の電話番号、監禁場所を書き、助けを求めたメモが発見されたことだった。
周さんはテレビの内部にメモを入れ、テレビをわざと壊した。曾容疑者はテレビを廃品回収業者に売却。業者はテレビを修理店に売り、技術者が内部に残されていたメモを発見した。書かれていた電話番号をもとに、父親に連絡したことで、それまで原因不明の失踪とされていた少女が、監禁されていたことが分かった。
警察と周さんの父、おじが曾容疑者の家を訪れたが、曾は別の婦女暴行容疑で身柄を拘束されていたことが分かった。捜索したところ、地下室に監禁されていた少女2人がみつかった。2人は残されていた即席麺を食べ尽くしてから、7日間にわたり食事をしていなかったという。少女はふたりとも衣服をまったく着せてもらえず、鎖で足をつながれていた。
周さんが監禁されていた期間は約10カ月。もうひとりの少女は16歳で、2年間にわたり監禁されていたことが分かった。
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