ハフィントンポストによれば、山西省の臨汾市は中国でもっとも汚染がひどい都市であり、大気汚染が極度に進んでいるという。記事では、「臨汾市では、洗濯したばかりの白い衣服を室外に干すと、乾くころには真っ黒になっている」と報じた。
また記事では、大気が汚染された臨汾市では、人びとは1日の生活でタバコ3箱分の有害物質を摂取しているとし、その原因は石炭の採掘、自動車の排気ガス、工場からの排気ガスだと主張した。
一方、山西省環境保護庁の報道官は3日、「ハフィントンポストの報道は事実と大きく異なる」と反論した。報道官は、臨汾市の環境は近年、天地をひっくり返すほどの変化を遂げたと述べ、「2009年、臨汾市の空気質量(大気汚染指数)が2級(良)に達した日数は334日にのぼった」と胸を張った。(編集担当:畠山栄)
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