甘粛省蘭州市の消費者協会は26日、「夏はビール瓶爆発の多発期」として、取り扱いに十分に注意するよう警告した。栓を開けていないビールをテーブルの上に置く際には、人の近くには置かないようにして、栓を開ける際にはなるべく体から離さねばならないという。


 中国ではビール瓶の爆発事故が多発している。回収して再利用する際に、「製造から2年まで」が望ましいとされているが、実際には7年以上使われている場合も確認されており、爆発の危険が増大している。また、ビール瓶には品質を保証する「B」の文字が側面の底部近くにあるはずだが、「B」の文字がない瓶も大量に出回っている。

 蘭州市消費者協会はまず、瓶ビールを購入されている際には、表面がすり減っていたり、製造から2年以上経過した瓶の場合には特別な注意が必要と指摘。瓶に「B」の文字がない場合には、購入してはならないと警告した。

 ビール瓶を取り扱う際には、「そっと手に取り、そっと置く」ことが必要で、「揺すったりぶつけたりしない」、「高温や日光が当る場所に放置しない」、「急いで冷やしたい時でも冷凍庫には入れない」よう求めた。

 栓を開ける際には、「栓抜き器を正しく使い。できるだけ人体から離して開ける。特に目などから離す」、「歯で栓を開けたり、手や箸やテーブルの角を使って開けてはならない」などと忠告した。

 また、「開栓前のビールは食事中のテーブルや人の近くに置かないようにする」と主張。人が間違って倒して爆発させることもあるからで、何よりも「栓をすぐに開けてすぐに飲んでしまうこと」で、安全性が高まるという。

 全国の消費者協会やメディアは5月下旬ごろから盛んに、蘭州市消費者協会と同様のビール瓶にかんする警告を、発表している。
湖北省武漢市普仁医院の曹建平医師によると、ビール瓶の爆発で負傷した人がほぼ毎日、運び込まれてくるという。(編集担当:如月隼人)

【関連記事・情報】
ジュース爆発…発売元大手「責任ない」発言に批判も=中国(2011/06/23)
豆板醤が爆発…四川のスーパー、買い物客が手に取った瞬間(2011/05/20)
魔法瓶が爆発…簡易電熱器を使用中、熱水飛び散る=鞍山(2011/06/08)
やかん爆発…買ったばかり、中国に多い「電熱付き商品」=湖北(2011/02/28)
温水式便座が爆発…便器本体も大破、黒煙が充満=中国(2010/12/10)
編集部おすすめ