長距離バスに乗ったら、運転士が居眠り運転。あまりにも危険、怖くてたまらない。
そこでこっそりと、携帯電話で通報した。警察車両がやってきてバスを停車させた。「ここで少なくとも20分は停車して休憩するように」と指示。すると、バス乗客は「時間が無駄になった」、「だれだ。通報したヤツは」と怒り出した。中国新聞社が報じた。


 広西チワン族自治区チワン族自治区玉林市交通警察によると、23日正午ごろ、広州(広東省)を出発し玉林市に向けて国道324号線を走っている長距離バスの乗客から通報があった。「運転士は発車してから、うとうとと居眠りしながら運転している。非常に危ないので制止してほしい」との内容だった。

 ただちに警察車両が向かい、該当するバスを発見して停車させた。20分はその場所で停車して休憩するようにと運転士に指示。すると、乗客が怒り出した。
時間が無駄になったとして、怒りの矛先(ほこさき)は通報した乗客に向けられた。警察官に対して「通報したヤツの電話番号を教えろ」、「見つけ次第、バスからたたき出してやる」などの声が相次いだ。

 警察官はあきれた。「乗っている人全員の安全にかかわるから通報した。違いますか。その人を責めることができますか」などと説得に努めたという。
 中国の関連規則は「疲労運転」を違反と定めているが、警察官によると、実際には断定が難しい。そのためバスなどについては、乗客からの通報や会社側の記録で、疲労運転かどうか判断するしかないという。(編集担当:如月隼人)
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