昨年、「iPad2」を買う金ほしさに自らの腎臓を仲介業者に売り、重い障害を負った中国・安徽省の当時17歳の少年にかんする刑事裁判が9日、湖南省の裁判所で開廷した。人民網が伝えた。


 昨年4月、少年はインターネット上で知った臓器売買のヤミ仲介業者と連絡を取り、湖南省内の「泌尿器科病院」で腎臓を摘出した。受け取った報酬で「iPad2」や携帯電話を購入したが、次第に体調が悪化し、障害者認定を受けるほどの重症となった。

 母親の通報により事件が発覚し、その後ヤミ仲介業者や手術を行った医師らが次々に公安当局に身柄を拘束された。調べによると、ヤミ業者は泌尿器科病院の主任医師らと結託して寄せ集めの麻酔設備で手術を行ったうえ、腎臓を売った利益15万元のうち少年にはわずか2万2000元しか渡さなかったという。

 9日の審理では、ヤミ業者や医師ら9人の被告が出廷し「少年は23歳だと言った。成年だと思っていた」、「手術の段階で初めて臓器売買だと知った」、「(別の容疑者から)合法的な臓器移植だと説明されていた」などと弁明した。

 少年側はヤミ業者らに対して227万元の賠償を求める民事訴訟も起こしているが、判決はまだ出ていない。(編集担当:柳川俊之)
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