杭州動物園(浙江省)で5日、観客が飼育されているライオンに雪玉を投げつけた。メスのライオンが最初は動揺したそぶりを見せたが、オスのライオンとともに、雪の玉が当たりにくい場所に身をひそめるだけで、無用な反応は、ほとんど見せなかった。
中国新聞社が観客の行為を批判的に紹介した。コメント欄にも、民度の低さを指摘する声が集まった。

 園内には雪が積もっていた。オスとメスのライオンは屋外の飼育場所にいた。見学場所とは、柵と掘で仕切られている。

 集まった観客数人が、メスのライオンめがけて雪の玉を投げ始めた。メスは驚いて、飼育場所をひと回りしてから、オスのライオンのそばに行った。オスのライオンがメスのライオンをかばうような位置に立ち、2頭で身をすくめた。

 観客らは、ライオンに当てようと、雪玉を次々に投げた。その様子を熱心に写真に撮る観客もいた。観客らはひとしきり騒いだ後に飽きたと見え、その場を去った。オスのライオンは立ち去る人々をにらみつけて大きな声でほえたが、それ以上の無用の行為は見られなかった。


 同記事が中国新聞社のウェブサイトに掲載されると、観客らを非難するコメントが寄せられはじめた。「これが中国人の民度」、「これで、人かよ」、「10日間ぐらい、いっしょに閉じ込めてやっつけるとよい」などの意見だ。

 記事はライオンに雪の玉を投げた観客について詳しく紹介しなかったが、「見れば分かるよ。農村の人だ。動物なんか見たことないんだよ」との意見を書き込んだユーザーもいる。ただし「農村の人の民度が低いと、だれがそういう風に言うのだ」といった反論もある。(編集担当:如月隼人)
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