韓国南西部沖で沈没した旅客船「セウォル号」が、2013年に韓国で就航してから1度も正しい積載量の検査が行われていなかったことが24日、韓国・東亜日報の取材により明らかになった。

 報道によると、セウォル号は13年2月に4、5階の客室を増設し、総重量が211トン増加。
韓国船級協会は、安全検査を実施し「セウォル号の客室重量が増えた分、安全性を確保するため、貨物の積載量を最大1077トンに制限する必要がある」と韓国海洋水産省に伝えていた。

 しかし同省は、13年3月にセウォル号に運航許可を出したにも関わらず、海洋警察庁と韓国海運組合に対して貨物の積載量は通知していなかった。

 普通、船舶は出航前に貨物量の検査が行われるが、海洋警察庁と韓国海運組合はセウォル号の正確な積載量を知らないため、超過していても取り締まることはなかったという。

 セウォル号は事故当日、韓国船級が指示した積載量より2500トン以上超過した3608トンもの貨物を積んでいた。(編集担当:新川悠)


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