ケバブ料理人のトルコ人と韓国のボランティア団体は24日午前、家族らにケバブを振る舞うため体育館前で店を開いた。店の前には「セウォル号沈没事故で犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。行方不明者が無事に帰還することを切に願っています」と書かれた横断幕を掲げた。
しかし行方不明の家族らは雰囲気が合わないなどと抗議し、結局午後1時には撤収を余儀なくされた。ケバブ屋は珍島郡庁から活動許可をもらっていたが、活動したのは5時間足らずだった。
ケバブ屋台の撤収を知った韓国のネットユーザーらは「(捜索の)状況が良くないのは確かだが敏感すぎる」、「素晴らしい意図があるのに誤解されたようだ」、「文化の差だ。トルコの方々のことを考えると心が痛い」などと活動が理解されなかったことを惜しんだ。
ケバブ屋台によるボランティアを推進したメンバーは、自身のフェイスブックを通じ「誰かに褒めてもらいたくて活動したのではなく、痛みを分かち合い、少しでも力になりたいという気持ちを示したかっただけ」と説明。「十分に伝わったものと信じている。遺族のみなさまがんばってください。兄弟国は韓国が元気になることを願っています」と記した。(編集担当:新川悠)(写真は朝鮮日報のウエブ版にて、24日付報道で掲載された画面キャプチャ)
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