日本人男性の三宅順也氏が設立したカジュアル雑貨ブランド「MINISO(メイソウ)名創優品」が中国で人気が高まっていることについて、中国メディアの新快報は8月29日、「商品の品質とコストの徹底したコントロールが成功の秘訣だ」と論じた。

 記事は、「MINISO」が中国で1年に満たない短期間で200を超える店舗を出店し、さらに毎月20-30店舗ずつ増やしていると紹介。
さらに、同ブランドが中国に進出する前、中国のカジュアル雑貨市場は多様化の様相を呈し始めていたものの、個性を持ち始めた中国人消費者は「従来の商品を拒み始めていた」と指摘した。

 さらに、こうした中国の雑貨市場の需要を背景に成長を続ける「MINISO」について、記事は同ブランドを設立した三宅順也氏の発言として「高品質、創意、低価格」によるカジュアル雑貨店であることを伝えた。さらに、「高品質、創意、低価格」を実現するため、「MINISO」は日本をはじめとする世界中から商品や素材を調達していることを紹介した。

 さらに、「MINISO」の商品のデザインはその大半が日本で行われているとし、「それが商品全体におけるブランドとして協調性を生み出している」と指摘。さらに品質管理の方法として、自社での管理はもちろん、「ミステリーショッパー(覆面調査)」による観察や監督のほか、消費者のニーズを絶えず調査し、商品の品質も絶えず調整していることを紹介。消費者に良質な顧客体験を提供するために徹底的な管理が行われていると称賛した。

 また、「MINISO」のコスト管理について、記事は「サプライヤーからの買い取り制」によって流通コストを大幅に抑制していることを紹介。さらに原材料の価格や商品の品質もサプライヤーとともに管理することで不良品の発生を抑えるなどコントロールしていると伝え、「品質とコストの双方を厳格にコントロールすることでMINISOは中国市場での急成長を実現し、消費者からの信頼を勝ち取った」と伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は新快報の29日付報道の画面キャプチャ)


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