中国メディア・広州日報は1日、50歳以上の韓国人は漢字が読み書きできることを栄誉だと思っていると伝える記事を掲載した。

 記事は、韓国国内にある多くの公立、民営博物館を訪れたところ「韓国は歴史上中国と文化的な血縁関係にあることを決して忌避してはいないことに気付いた」とし、歴史的な文物からは「皇室や貴族を含めた上層社会による、中国古代文化に対する同一意識や追従」が分かるとした。


 そのうえで、現地の人が「数百年前まで朝鮮半島では漢字が一般的な文字として使われていた。ハングルができると、漢字を習得する人は少なくなった」と語るとともに、「現在、50歳以上の年長者は依然として漢字を認識し、書くことが栄誉であると考えている」と説明、文化や素養の象徴であるとの認識があるとしたことを紹介。漢字学習に熱心ではなくなりつつある若者でも、自分の名前を漢字で書くことはできると伝えた。

 なお、朝鮮では歴史上、「漢字」が正式の文字として使われつづけてきた。ハングルは1446年に李氏朝鮮の国王だった世宗が公布したものだが、ハングル制定の理由を「愚かな民は言いたいことがあっても,その意を述べることのできない者が多い。私(世宗)はこれを憐れに思い」などとした。

 ハングルによる仏教、儒教、実用書を出そうという動きもあったが、支配階級側からのハングルに対する反発も強く、しばしば禁止やハングル文書の焼却が行われた。李氏朝鮮末期に朝鮮の開化派と日本人の井上角五郎の協力でハングルと漢字の混用による朝鮮語表記が導入された。日本の統治下で、学校教育でハングルを用いた朝鮮語の読み書きが必修科目となりハングルは本格的に普及することになった。

 記事はまた、道中で知り合った現地の年配の国学者が「おもに『道徳経』、『老子』、『荀子』、『韓非子』などを講義している」、「中国文化が好きだ。とくに『三国志』を愛読している。長江も好きだ」と話し、韓国の若者にも中国の古典書籍のファンが多いことを明かしたとした。


 記事は、韓国南部の済州島から東部の海岸線をたどるなかで「漢文化が韓国に深く根ざしていることを強く感じた」と感想を綴った。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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