中国のステルス戦闘機「J-31」(殲-31)についてロシアでは、中国は垂直離着陸(VTOL)や短距離離着陸(STOL)タイプの開発も検討しているとの報道があった。中国空軍出身の軍事評論家の宋心之氏は、垂直/短距離発着の技術は非常に複雑と紹介。
J-31は、中国瀋陽飛機工業集団が自己資金で開発したステルス戦闘機技術の検証機とされる。ただし、同機を原型とした輸出用ステルス戦闘機「FC-31」の計画があるとされる。宋心之氏はJ-31の開発について「国家のプロジェクトではない」と説明した。
宋氏は「仮に中国がJ-31を土台として開発するならば」と前置きして、目指すべき性能に「空母や揚陸艦に発着できる」、「陸上で短い滑走路しかない飛行場に発着できる」の両方が求められると説明した。
ただし、垂直/短距離着陸(離着艦)ができる戦闘機に必要とされる技術は非常に複雑であり「米国も(短距離着陸タイプの)「F-35B」を開発するのに20年かけている。それでもまだ、技術的成熟度や信頼性などの難問を完全に解決できたわけでない」と説明した。
宋氏はさらに、空母などで垂直/短距離離着艦を行う場合には、エンジン排気の熱による甲板の変形などの問題も解決せねばならないと指摘した。
J-31は、第5世代戦闘機に分類される。宋氏によると、J-31に搭載されているエンジンは、「前の世代の戦闘機」用の性能しかなく、「ただでさえ、エンジンの推力不足の問題がある」状況だ。中国がJ-31を垂直/短距離着陸(着艦)に進化させるなら、真っ先にエンジンの問題を解決せねばならないという。
宋氏は垂直離着陸戦闘機は「美しい罠」とも言えると表現。「軽々しく泥水に飛び込むような真似はだめだ」として、「もしも条件が整ったならば、試してもよい」程度に認識すべきだとの考えを示した。(編集担当:如月隼人)(写真は人民網の上記記事掲載頁のキャプチャー)
【関連記事】
「F-3」は世界一流・・・日本の航空産業が復活!
日本の「F-4」はいまだ健在! 性能改良とパイロットの高い技術
中国ステルス「J-31」に酷評 「韓国『FA-50』と同程度」、「F-35」と対抗など「とてもとても・・・」
日本が秘める軍事力・・・「真実を知れば中国人は腰を抜かす」
「抗日ドラマは大嫌いだ」と中国軍元兵士・・・日本軍と戦った証言者!
J-31について「ただでさえ、エンジンの推力不足の問題がある」と論評した。人民日報系の人民網などが報じた。
J-31は、中国瀋陽飛機工業集団が自己資金で開発したステルス戦闘機技術の検証機とされる。ただし、同機を原型とした輸出用ステルス戦闘機「FC-31」の計画があるとされる。宋心之氏はJ-31の開発について「国家のプロジェクトではない」と説明した。
宋氏は「仮に中国がJ-31を土台として開発するならば」と前置きして、目指すべき性能に「空母や揚陸艦に発着できる」、「陸上で短い滑走路しかない飛行場に発着できる」の両方が求められると説明した。
ただし、垂直/短距離着陸(離着艦)ができる戦闘機に必要とされる技術は非常に複雑であり「米国も(短距離着陸タイプの)「F-35B」を開発するのに20年かけている。それでもまだ、技術的成熟度や信頼性などの難問を完全に解決できたわけでない」と説明した。
宋氏はさらに、空母などで垂直/短距離離着艦を行う場合には、エンジン排気の熱による甲板の変形などの問題も解決せねばならないと指摘した。
J-31は、第5世代戦闘機に分類される。宋氏によると、J-31に搭載されているエンジンは、「前の世代の戦闘機」用の性能しかなく、「ただでさえ、エンジンの推力不足の問題がある」状況だ。中国がJ-31を垂直/短距離着陸(着艦)に進化させるなら、真っ先にエンジンの問題を解決せねばならないという。
宋氏は垂直離着陸戦闘機は「美しい罠」とも言えると表現。「軽々しく泥水に飛び込むような真似はだめだ」として、「もしも条件が整ったならば、試してもよい」程度に認識すべきだとの考えを示した。(編集担当:如月隼人)(写真は人民網の上記記事掲載頁のキャプチャー)
【関連記事】
「F-3」は世界一流・・・日本の航空産業が復活!
日本の「F-4」はいまだ健在! 性能改良とパイロットの高い技術
中国ステルス「J-31」に酷評 「韓国『FA-50』と同程度」、「F-35」と対抗など「とてもとても・・・」
日本が秘める軍事力・・・「真実を知れば中国人は腰を抜かす」
「抗日ドラマは大嫌いだ」と中国軍元兵士・・・日本軍と戦った証言者!
編集部おすすめ