記事は、これまでに配備されたVTOL戦闘機はソ連が開発した「Yak-38」と英国の「ハリアー」のみと指摘。VTOL機は、速度が遅い、作戦半径が小さい、搭載できる兵器が少ないなどの問題があったため、その後の開発が続かなかったと指摘。
ただし、軍関係者の関心は高く、米国が海兵隊向けに開発中の「F-35B」も垂直離着陸タイプと紹介。エンジン技術の進歩などにより、VTOL機の欠点は大きく改善され、通常の戦闘機に近づいたと主張した。
中国がVTOL戦闘機を持てば「航空母艦と搭載機の補充とリスク分散」が可能と主張。まず、中国が多数の大型空母を保有することは「長期にわたり不可能」と指摘。そのため艦載機を大きくは増やせず、空母が損害を受けた場合は艦載機は「帰る場所」も失うとの見方を示した。
記事は、問題解決の手立てとして、垂直離着陸機を前提とした小型空母の建造を主張。民間船の改造でもよいとの見方を示した。
さらに中国がVTOL機を開発する場合に「最初から始めることは不可能」と指摘。「Yak-141こそ適切な出発点」と主張した。
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◆解説◆
ハリアーの初飛行は1960年。
ソ連のヤコブレフ設計局はVTOL機Yak-38を1971年に初飛行させた(運用開始77年)。同機は艦上攻撃機で、200機以上が生産されたが、能力不足とされた。
同設計局は空母搭載を念頭に、VTOL機Yak-141を開発した。同機はVTOL機として初めて、超音速飛行を実現した。開発開始は1970年代初頭だったが作業は遅れ、初飛行は1987年、ホバリング成功は89年だった。しかしソ連崩壊により開発は中断。試作機2機を作っただけとなった。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C) vadimmmus /123RF.COM イメージ写真はYak-38)
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