中国で消費期限を大幅に過ぎた鶏肉や牛肉が大量に出回っていたことが分かった。消費期限が1970年代という「40年前」の肉も、飲食店などで食卓に上っていたという。
中国網によると、税関総署(中国税関)が密輸案件として、消費期限を大幅に上回った肉10万トン余りを摘発した。価格にして30億元(約592億円)とみられている。
「ゾンビ肉」の流通が最初に見つかったのは湖南省長沙市で、同市政府工商局が2014年秋に、輸入冷凍肉の一部が、許可証のない密輸品であることを発見した。香港経由で密輸され、雲南、貴州、四川などの地方都市の小さな飲食店で使われている場合が多かった。
消費期限については、1970年代など、極端に古いものはそう多くないとの見方もあるが、断定は難しい場合が多いという。長期に渡る保存中に温度が摂氏0度以上になった場合には有害菌が増え腐敗する。再冷凍されても、肉の中には大量の有害菌や有毒物質が残ることになる。
多くの場合、加工国は米国で、消費期限の切れた「戦略的備蓄」が中国に密輸されたという。肉のかたまりは表面が酸化して黒く変色しているので、消費者に直接売ることはせず、飲食店向けに流通していた。煮込んだり油で揚げるなどの処理をすることで、正常な肉と区別がつきにくいようにしていた。
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◆解説◆
消費期限が大幅に過ぎた冷凍食肉は中国で「僵屍肉」と呼ばれている。「僵屍」は「腐敗せずに生前同様にふらつく死体妖怪」。日本では広東語に由来する「キョンシー」の呼び方で知られる。中国ではアフリカが起源である「ゾンビ」の訳語としても使われている。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Katarzyna Bialasiewicz/123RF.COM)
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病死の豚、チャーシューに加工して流通
中国では、食の安全問題が多発している。日常生活に潜む「スリラー的食生活」が改めて浮き彫りになった。
中国網によると、税関総署(中国税関)が密輸案件として、消費期限を大幅に上回った肉10万トン余りを摘発した。価格にして30億元(約592億円)とみられている。
「ゾンビ肉」の流通が最初に見つかったのは湖南省長沙市で、同市政府工商局が2014年秋に、輸入冷凍肉の一部が、許可証のない密輸品であることを発見した。香港経由で密輸され、雲南、貴州、四川などの地方都市の小さな飲食店で使われている場合が多かった。
消費期限については、1970年代など、極端に古いものはそう多くないとの見方もあるが、断定は難しい場合が多いという。長期に渡る保存中に温度が摂氏0度以上になった場合には有害菌が増え腐敗する。再冷凍されても、肉の中には大量の有害菌や有毒物質が残ることになる。
多くの場合、加工国は米国で、消費期限の切れた「戦略的備蓄」が中国に密輸されたという。肉のかたまりは表面が酸化して黒く変色しているので、消費者に直接売ることはせず、飲食店向けに流通していた。煮込んだり油で揚げるなどの処理をすることで、正常な肉と区別がつきにくいようにしていた。
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◆解説◆
消費期限が大幅に過ぎた冷凍食肉は中国で「僵屍肉」と呼ばれている。「僵屍」は「腐敗せずに生前同様にふらつく死体妖怪」。日本では広東語に由来する「キョンシー」の呼び方で知られる。中国ではアフリカが起源である「ゾンビ」の訳語としても使われている。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Katarzyna Bialasiewicz/123RF.COM)
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