中国のポータルサイト、騰訊網は15日、「中国の『WZ-19』は日本の『OH-1』の性能を超越した」と題する記事を掲載した。ただし、きちんとした論調のない、やや不思議な比較だ。
記事はまず、中国のヘリコプター開発史を紹介。1980年代に仏アエロスパシアル社(現エアバス・ヘリコプターズ社)の「AS 365N」汎用ヘリコプターを「Z-9」としてライセンス生産することになったのが、中国における「初のヘリコプター生産」だったという。
中国は「Z-9」をもとに「Z-9WA」武装ヘリ、「Z-9WZ」武装偵察ヘリなどを開発した。
記事によると、「Z-9」シリーズはフランス製の「アリエル1A」エンジン2基を搭載していたが、出力の関係で武器搭載重量などで不満が出始めた。そのため、出力の大きな「アリエル2A」に換装した「H-425」などが開発された。WZ-19は、H-425をベースに開発された武装偵察ヘリという。
H-425が中国当局の検査に合格したのは2007年だった。中国にはすでに、「WZ-10」の「自主開発」を進めていたが前途に不安があり、WZ-19の開発が決まったという。
記事はWZ-19について電子装置と共に、対戦車ミサイルの搭載能力を強調。ただし、搭載可能なのは当初伝えられたように射程7キロメートルの「AKD-10」でなく、やや小型で射程6キロメートルの「AKD-9」とみられるという。
記事はWZ-19を「国際的な先進レベル」と主張。自衛隊のOH-1については複合材の利用などでWZ-19より優れているが、機動力や生存性では同等との見方を示し、対戦車ミサイルとミリ波レーダーを搭載している分、WZ-19が優秀と主張した。
OH-1は「自分の身を隠し、相手の情報を得て帰還する」目的に徹した設計思想だ。機体はステルス性も考慮されている。OH-1が相手部隊を攻撃することは想定されておらず、発見された場合に自衛攻撃するため、短射程空対空ミサイルを装備する程度だ。武器搭載を減らしたのには、発見されないよう「地面を這うように飛ぶ」ことも必要で、軽快な動きが極めて重要だからだ。(編集担当:如月隼人)(写真は騰訊網の上記記事掲載頁キャプチャー)
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「WZ-19(武直-19)」と「OH-1」はともに武装偵察ヘリコプター。OH-1には「ニンジャ」の愛称がある。
記事はまず、中国のヘリコプター開発史を紹介。1980年代に仏アエロスパシアル社(現エアバス・ヘリコプターズ社)の「AS 365N」汎用ヘリコプターを「Z-9」としてライセンス生産することになったのが、中国における「初のヘリコプター生産」だったという。
中国は「Z-9」をもとに「Z-9WA」武装ヘリ、「Z-9WZ」武装偵察ヘリなどを開発した。
記事によると、「Z-9」シリーズはフランス製の「アリエル1A」エンジン2基を搭載していたが、出力の関係で武器搭載重量などで不満が出始めた。そのため、出力の大きな「アリエル2A」に換装した「H-425」などが開発された。WZ-19は、H-425をベースに開発された武装偵察ヘリという。
H-425が中国当局の検査に合格したのは2007年だった。中国にはすでに、「WZ-10」の「自主開発」を進めていたが前途に不安があり、WZ-19の開発が決まったという。
記事はWZ-19について電子装置と共に、対戦車ミサイルの搭載能力を強調。ただし、搭載可能なのは当初伝えられたように射程7キロメートルの「AKD-10」でなく、やや小型で射程6キロメートルの「AKD-9」とみられるという。
記事はWZ-19を「国際的な先進レベル」と主張。自衛隊のOH-1については複合材の利用などでWZ-19より優れているが、機動力や生存性では同等との見方を示し、対戦車ミサイルとミリ波レーダーを搭載している分、WZ-19が優秀と主張した。
OH-1は「自分の身を隠し、相手の情報を得て帰還する」目的に徹した設計思想だ。機体はステルス性も考慮されている。OH-1が相手部隊を攻撃することは想定されておらず、発見された場合に自衛攻撃するため、短射程空対空ミサイルを装備する程度だ。武器搭載を減らしたのには、発見されないよう「地面を這うように飛ぶ」ことも必要で、軽快な動きが極めて重要だからだ。(編集担当:如月隼人)(写真は騰訊網の上記記事掲載頁キャプチャー)
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