中国メディア・網易は25日、中国のバスケットボール選手が韓国への帰化を望んでいるとする記事を掲載した。記事は、黒龍江省出身で韓国・慶煕大学で花形選手として活躍、今年の韓国国内リーグ・KBLでドラフト指名が予想されている金哲宇選手が韓国に帰化する可能性があることを伝えた。
そのうえで「近隣で帰化をした中国のバスケットボール選手と聞いて多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、日本国籍に入った男子選手の張本天傑だろう」と紹介。1991年に遼寧省で生まれた張本選手が小学校6年生の時に両親とともに日本へ移住し、日本国籍を取得したと説明した。また、女子選手でも日本に帰化した中国選手がいるとして、天津出身で2013年に帰化、今年のリオ五輪にも日本代表として参加した王新朝喜選手も併せて紹介している。
記事は、「時代の発展のともに、ますます多くの親がわが子を国外留学させ、学業とプレーを両立させている」と説明。その背景には、日本や韓国などでは学生の時点からバスケットボール競技体系が整備されているほか、引退後にも仕事面での保障が与えられる点があるとした。一方で、中国では引退してしまえば学歴上の問題からも仕事を見つけることが難しく、失業のリスクさえあると指摘した。
そして、日本や韓国が中国の若手選手の帰化を促進する中で、「中国バスケ界はどうやったら本国の人材を引き留められるか。これは深く考えるに値するテーマだ」と問題提起した。
卓球にしろバスケにしろ、中国からの各国への帰化選手が多いということは、ある面ではそれだけ国内での競争が激しく、第一線の選手としてやっていくのが難しいということを表わしており、中国としては誇らしいと言える現象である。
しかし、記事が指摘するように引退後の保障不足、あるいは引退後の人生を含めたキャリア形成体制の不十分さによって人材が「流失」するようであれば、それは中国にとって由々しき問題だ。
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