中国では若者を中心に、日本のアニメ文化を愛好する人が多い。その人気を支えているのは、日本のプロの声優たちだ。
アニメーション自体に加えて、キャラクターを印象付ける声優たち演技や声色も大きな魅力になっているのである。

 中国メディア・今日頭条はこのほど、「日本の声優は怪物だ」とする動画記事を掲載した。記事は中国の人気女優、ヴィッキー・チャオ(趙薇)の出世作で、中国国内で大ヒットしたドラマ「還珠格格」の日本語吹き替え版の映像を紹介。日本人の声優によるアテレコで、同作品がまるで「アニメのような感覚」を帯びていると伝えた。

 今日頭条の動画サイトでは、「日本の声優は怪物だ」と題した動画がシリーズ化しているようで、日本人声優の技術がいかに優れているかが複数の動画によって紹介されている。「還珠格格」の他にも、中国で制作された時代劇の日本語版を取り上げ、やはり「アニメのようになる」としているのだ。

 動画を見た中国のネットユーザーからは「画面を見なかったらアニメだと思う」、「なんか笑ってしまった」、「なぜかNARUTOを見ているようだ」、「違和感がない。すごいな」といった賞賛のコメントが寄せられた。一方、一部では実写ドラマがアニメっぽくなってしまう事に対する違和感を覚えるユーザーもいた。

 以前、中国のテレビ局で放送された日本のドラマの吹き替え版を見た時、中国語によるアテレコに少なからぬ違和感を覚えたことがある。声が登場人物のイメージに合わない、どことなく「演技」が平坦といった事がその違和感の理由だ。違和感を覚えることなく安心して作品に入るためにも、声優の技術や演技力は欠かせないのである。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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