記事は、日本というと地震や台風、火山、津波と自然災害発生率が高く、「煙突の上に立っている国」と呼ばれるほど危険なイメージがあると紹介。しかし、その日本は世界で最も調和のある国であり、「警察とやくざ社会が共存する社会」なのであると説明した。
そのうえで、江戸時代の浪人集団から生まれた日本のやくざ組織が今や社会の中に深く根差しており、「政府や社会の妥協のもとで、その存在する余地が認められている」と伝えている。また、やくざ組織は積極的に社会活動に参加する一面も持っており、1995年の阪神淡路大震災には行政が救援活動に動き出す前に速やかに食物の提供や救助救援を始めたと紹介した。そして最後に、「やくざ社会組織が持つ日本社会に対する作用に、日本人の高いモラル、警察の秩序維持が加わって、日本は世界で最も『和諧』な国のなっているのである」と結んでいる。
記事はこのほかにも「街頭でトラブルが起きても警察の到着を待つ前にやくざが秩序を守る」、「やくざ組織と警察による二重のガバナンスによって日本社会は異常なまでに調和がとれているのだ」などとし、やくざ社会の存在を一方的にポジティブに捉え、さらに賞賛する論調で紹介している。この紹介の仕方にはいささかの違和感を禁じ得ない。
しかし一方で、やくざ社会が日本の近現代社会において一定の存在感を持ち、社会に影響を及ぼしてきたことまでは否定できない。対立か共存かについては様々な意見や考え方、憶測が存在するが、日本社会には確かに「白」と「黒」が存在してきたのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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