記事が「中国で最も美しい駅」として紹介したのは、内モンゴル自治区にある阿爾山駅。「東洋の風格を持つとんがり屋根の2階建て建築で、1階の外壁は花崗岩を切って敷き詰めた石壁で、赤褐色の屋根をしている。これも、かつての日本軍が中国を侵略した大きな証拠の1つなのだ」とし、1937年に日本人によって建設された建物であることを説明している。
「中国侵略の罪証だ」とする一方、この建物の佇まい自体は高く評価しているようで、「駅の全景は、非常に優雅である」、「全景の写真がとても好きだ」などとしている。内陸奥地の小さな駅ゆえ1日に停車する列車はわずか2本、利用者の数は少なく、待合室は列車が接近する頃にようやく開くのだという。
この阿爾山駅、2013年3月に全国重点文物保護単位、すなわち全国重要文化財に指定されたようで、駅前にはレリーフが立っている。そこには、元は「温泉駅」と称したことや、「典型的な日本の宗教と住居が結合した東洋建築で、交通、軍事の2大用途を1つにまとめた総合体である。選ばれた材料の質感は対比が鮮明で、色彩処理もとても合理的である」、「日本の侵略者は大興安嶺地区の豊富な森林資源を略奪して建設した」といった説明が書かれている。
ネットユーザーの反応を見ると、この駅が「中国で最も美しい」かについては賛否両論あるようだ。かつての日本によって建設されたことに対しては「建築物に罪はない」との感想が見られた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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